■Anna Hardy (アンナ・アルディ)◉3月25日生まれ、3歳からピアノを始める。高校時代にはパイプオルガン奏者として活動。桐朋音楽大学作曲科に入学し、在学中にソリスト・オーディションに合格してオーケストラと共演した。ウィーン国立音楽大学の作曲科への留学を経て同大学を卒業。2012年にポピュラー音楽の演奏会で音楽事務所にスカウトされる。同事務所でMizukiと出会い、2016年秋より九尾一郎プロデュースのMIZUKI da Fantasiaに参加しファースト・アルバム『幻想の一夜〜In memory of fantasy』を制作する。2018年には『虹を追う人々~Rainbow Chasers』でピアノ、ハープシコード、オルガンをレコーディング。同グループの活動と並行して朗読劇、映画音楽の作曲、21世紀オーケストラの編曲などで活躍し、2019年6月21日にはMIZUKI da Fantasiaのサード・アルバム『クエスチョン1969~去りゆく時代に』をリリースした。アンナはその美貌と先鋭的なプレイでヴォーカリストのMizukiと人気を二分するようになり、MIZUKI da Fantasiaは2枚看板のバンドとして話題となった。そんな中、バンダイナムコよりMizukiのソロ・デビューが決まりMIZUKI da Fantasiaは2020年1月26日のライヴを最後に活動を休止してしまう。しかし、アンナもまたソロ・アーティストとしてアルバムの制作に入る。
当初ソロ・デビュー・アルバム『ルナティック・スペルズ〜月の呪文、或いは狂人の呟き』は2020年4月にベルウッド・レコード(キング・レコード)からリリース予定だったが、コロナ禍によって延期となり、同年11月25日に7ヶ月遅れで発売された。アルバムはクラシック、中世音楽、現代音楽にロック・サウンドを融合させた内容で、専門店では2020年11月に最も売れたCDとなり、2020年の今年聴くべきアルバムのベスト20にランクインした。同年12月5日・6日には延期となっていたソロ・ライヴを渋谷のaubeで2日間にわたって開催。また19日にはオンライン・プログレッシヴ・ロック・フェス『PROG ROCK FEST Online』に参加してアネクドテン(スウェーデン)、ホムンクルスレス(イタリア/シシリア)、マスケラ・ディ・チェッラ(イタリア)らと共演し、堂々たる演奏を披露した。これにより。世界的に注目を浴びたアンナ・アルディはヨーロッバでも話題となり、ドイツ、イギリス、アメリカの音楽サイトやWEBマガジンでも取り上げられるようになった。2021年2月には収束が見えないコロナ禍の中、映像のシューティングのための公開ライヴを敢行した。しかしそれ以外はスタジオ・ワークを中心として活動し、11月にはソロ・ライヴ、翌12月には「Classic, Progressive FEST」に出演し喝采を浴びた。2022年の活動としては、第2弾作品となるニュー・アルバムの発表と、新未来派と題された現代音楽とロックの融合をテーマとした音楽フェスに、NHK交響楽団のメンバーによよるアンサンブル、ヨーロッパで活躍する世界的ピアニスト黒田亜樹、同じく世界的パーカッショニスト神田佳子、NHK大河ドラマ「平清盛」のテーマ曲でもお馴染みの作曲家、吉松隆らとの共演を予定している。アンナはピアノの他にフルートも演奏する。趣味は筍取りと自動車(マニュアル車)の運転。蚊に刺されたことに腹を立て、蚊を一匹ずつ天国に送るというオーケストラ曲を作曲した経歴を持つ。あだ名は魔女。愛猫の名前は“ある”。